2月4日(金)に開催された第69回かわさき起業家オーディションにおいて、2件の福祉関係企業がかわさき起業家大賞(川崎市長賞)に選ばれました。受賞したのは、アソシエCHACO(神奈川県川崎市)「着やすく・おしゃれに!ユニバーサルデザインファッションの開発と普及」と企業組合アップル工房イイダ(長野県飯田市)「ビジネスとして目指す障害者の自立~美女しいたけ栽培事業による農業と福祉の活性化~」です。
「着やすく・おしゃれに!…」はかわさきマイスターとして、また長年ボランティア活動で実績を積んできた登戸ドレスメーカー学院副校長の栗田佐穂子氏が、その取組みを活かして介護服の開発と普及を目指したもの。高齢になったり障害を抱えたりして四肢が不自由になっても、おしゃれはしたい。健常な時に着ていたお気に入りの洋服や着物を着て外出したい。そんな望みをかなえようと、おしゃれで着やすい服をデザインし製作する一方、既存の服を不自由な状態に合わせ着脱しやすく作り変えるリフォームも提案・受注・指導するというもの。
ITの普及で、通信手段が容易になったため、型紙などのデータを遠隔の工場や提携店に送って縫製することが可能になったこともビジネス化を進める要因となったようです。「誰もがおしゃれを楽しめるように」という思いが込められたユニバーサルデザインは、一般の人にも喜ばれる機能性とデザイン性を兼ね備えています。
「…~美女しいたけ栽培事業…」はご家族に障害者を抱えた今村忠弘氏が従来の障害者施設では障害者にわずかな給料しか払えない現状を何とかしたい、どんな障害を抱えていても働く喜びを味わってもらいたい、という思いに突き動かされて立ち上げた事業です。氏が居住する長野県の授産施設や福祉作業所の2008年度の平均賃金は月額10,400円、しかも一般企業の雇用状況も法定雇用率には達していません。氏が事業化を考えた際に基準とした選択基準は、①生活に密着 ②自動化しづらい ③繰り返し性のある仕事 ④低い専門性 ⑤商品の差別化 の5つでした。その結果として小規模メーカーが作る特徴あるしいたけ菌を選び数々の工夫をしながら事業を育ててきました。
今は55名の従業員の80%が身体・知的・精神障害者で、障害年金を別にして、月額10万円前後の給料を受け取れるようになっています。今後競合が発生した場合の対策も考えているそうです。
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