「ご高齢者や障害のある方々がお困りの時に、少しでもお手伝いできれば私 たちの喜びです」と、病院への送迎や付添、話し相手などのお手伝いをするボランティアグループ「ひまわりの会」。会員数15名、その立場も主婦や退職者など様々、年代も40代~70代と幅広い。毎月第2火曜日に「福祉パルなかはら」で定例会議を開き、活動報告や依頼の割り振りなどをする。
http://www.city.kawasaki.jp/65/65masumasu/masumasu16/masumasu16.html
「○日に△さんから、?の依頼があります」という問いかけに「私が行きましょう」と自発的に引き受けるメンバー。「◎さんの依頼は3人で行った方が良いと思うのですが」と言えば「じゃ、私が」と手を挙げる。気持ち良くスムーズに進行する会議を仕切るのは、赤司政美さん。3月にJプロジェクト で行った「福祉フェア」での老人疑似体験の指導者だ。「幅広い活動をしているので年々依頼数が増えている。介護保険から除外された部分がボランティアに回されるので、要支援の方の依頼が多い」と言う。
昨年の依頼件数は325件。最も多い依頼は送迎だそうで、毎日のように依頼して来る人もいるという、そして次が話し相手だそうだ。認知症の方を相手にした時はどう対応するのか?と聞くと「日本昔話などをして昔のことを思い出してもらうようにする。以前車掌さんだった人が出発進行!前方確認!と生き生きと話し出したりする」とさすがの答えが返ってきた。ダウン症児のドーマン法の運動のお手伝いというのもある。脳に障害のある子どもの四肢を動かすことで脳にパターニングを伝えて脳を活性化させるドーマン法は、家族だけでは難しく、手助けが必要だという。自らも障害児を持ち苦労した経験を持つメンバーが「30年前にひまわりの会があればという思いから活動しています」と支援を続けている。
利用者負担は1回2時間までで500円。ガソリン代その他は実費となるが、一人暮らしのお年寄りにとっては、心強いサービスだろう。4階に住んでいるおばあさんからの買い物依頼や、耳の悪いおじいさんの病院への付き添いなど、小さな困りごとに手を差し伸べる「ひまわりの会」の活動は、医療保険制度からも介護保険制度からももれている在宅サービスの穴埋めをしているとも言える。「我々は看護と介護のすきま産業だからね」と笑いながら話すメンバーの穏やかな笑顔が印象に残った。
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