セージやマーガレットに囲まれたぶどう棚に木のベンチ…今にもピーターラビットが飛び出してきそうなコーナーは、なんと送迎バスの発着所!園芸療法に取り組んでいるというだけあって広々とした施設の周りはお花でいっぱいです。そんな緑あふれる特別養護老人ホーム フォーシーズンズビラ「こもれび」(横浜市緑区三保町http://www.4seasons-v.jp/)で開催された出張商店街に同行してきました。
出張商店街は、高齢者に優しい商店街を目指す元住吉のブレーメン通り商店街が、高齢者専用賃貸住宅や老人施設などを対象に行っている商店街の出前。買い物難民と呼ばれる高齢者や外出が難しい施設の入居者のところまで出向いて行って、衣類やお菓子、日用品などを直接販売する取り組みです。
「こもれび」での開催は2か月に1回、 2時間だけですが、職員に付き添わ れ、商品を手に取り眺める利用者さんの表情はイキイキとしてとても楽しそう!中には買い物カゴいっぱいにお菓子を入れて、ヘルパーさんに「こんなに食べられるかしら?」と諭されるおじいさんがいたり、「今度はクリームをお願いね」とごひいきの化粧品を注文するおばあさんがいたり…人に与えられるのではなく、会話を交わしながら、自分で選んで買い物をするというのは、気分転換になり、心身のリハビリにもなるのだなと実感した次第です。
実は今回の同行は、メンタルコミットロボット「パロ」を持参して利用者さんの反応を見たいという思惑もありました。買い物の合間にパロを抱いてもらったのですが、ほとんどの方は目を細め嬉しそうに抱きしめ、中には離したがらないおばあさんもいました。「こもれび」にはマメちゃんという、職員さんに連れられてシフト出勤してくるワンちゃんスタッフがいます。利用者さんの後をついて歩く、愛くるしくて人懐こい人気者なのですが、そのマメちゃんもパロに反応して、ご挨拶してくれました。利用者さんたちのパロへの反応の良さは、マメちゃんに慣れているせいなのか?それとも園芸療法で五感が磨かれているせいなのか?はたまた、パロの持つセラピー効果なのか?
結局、パロの効果は確認できないまま…でも、安らぎをコンセプトにした施設での、活気ある出張商店街への参加は、私たちスタッフにも福祉の現場を実感するとても良い機会となりました。
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